彼女のことは俺が守る【完全版】
私は名刺の裏にある携帯電話とメールアドレスを見ると、それを書いてくれた時の篠崎海を思い出した。篠崎海は全く躊躇せずに書いて私に渡した。私のことをどう思ってこれを渡したのだろう。余りにも悲惨な私に同情したのか、それとも、本当に助けるためか、考えたくないけど、私をからかっただけか。
でも、真っ直ぐな瞳は私を同情しているわけでもなく、からかっているようにも見えなかった。あの瞳の光に私は篠崎海の優しさを見たような気がしたし、篠崎海なら私をこの空間から救い出してくれるかもしれないと思った。
携帯電話を握り締めた私はスッと画面の上を滑らせて名刺の裏に書いてある篠崎海に電話する。
ワンコール。ツーコール。呼出音が鳴る。
呼出音を聞きながら、篠崎海は電話に出てくれないだろうと思った。考えてみれば私の電話番号は篠崎海には教えてないのだから、知らない番号からの電話を取るわけない。普通の人でも取らないのに、ましてや芸能人である篠崎海が誰のか分からない電話番号を取るわけない。それは私が電話を切ろうと思った瞬間だった。
プッ。
「もしもし…」
私の耳元に届くのはあのバリトンの優しい声で、篠崎海本人だった。こんな夜中に電話したのに、とっても優しい声を出す篠崎海に胸に込み上げる思いは言葉を失わせた。教えてくれたのは嘘の番号じゃなかったし、からかわれたわけでもなかった。篠崎海は本当に私を助けてくれようとしていた。
でも、真っ直ぐな瞳は私を同情しているわけでもなく、からかっているようにも見えなかった。あの瞳の光に私は篠崎海の優しさを見たような気がしたし、篠崎海なら私をこの空間から救い出してくれるかもしれないと思った。
携帯電話を握り締めた私はスッと画面の上を滑らせて名刺の裏に書いてある篠崎海に電話する。
ワンコール。ツーコール。呼出音が鳴る。
呼出音を聞きながら、篠崎海は電話に出てくれないだろうと思った。考えてみれば私の電話番号は篠崎海には教えてないのだから、知らない番号からの電話を取るわけない。普通の人でも取らないのに、ましてや芸能人である篠崎海が誰のか分からない電話番号を取るわけない。それは私が電話を切ろうと思った瞬間だった。
プッ。
「もしもし…」
私の耳元に届くのはあのバリトンの優しい声で、篠崎海本人だった。こんな夜中に電話したのに、とっても優しい声を出す篠崎海に胸に込み上げる思いは言葉を失わせた。教えてくれたのは嘘の番号じゃなかったし、からかわれたわけでもなかった。篠崎海は本当に私を助けてくれようとしていた。