彼女のことは俺が守る【完全版】
車から降りて目の前にある店を見て私は自分がどこにいるのかが分かった。車が止まったのは誰もが知るブランドの店で私は名前だけは知っているものの、もちろん足を踏み入れたこともない店だった。
篠崎海は私に対して、『生活に必要なもの』を買いに行くと言ったけど、ここは生活に必要なものを買うような場所ではない。
有名なジュエリーショップだった。
「いらっしゃいませ。篠崎様。お待ちしておりました。こちらにどうぞ」
私が『ここは必要ないと思います』と言う前に店から出てきたのは黒のワンピースを綺麗に着こなしていて、髪を綺麗に結い上げたその女性の胸元には店長という金のプレートが付けてある。目鼻立ちのハッキリとした誰もが憧れるような女性だった。
「急にすみません」
「いえ、当店をご利用いただき、誠にありがとうございます。ではこちらでお待ちください。係りの者に持って来させますので」
店長の案内してくれたのは重厚な木製のドアの向こうにある商談に使われる様な部屋だった。床には大理石が敷き詰められ、その真ん中には革張りのソファが置いてある。場違いだと思いながら立ち尽くす私を、篠崎海はクスッと笑ってから、私を促し、ソファに座らせ、そして、自分もゆっくりと私の横に座ったのだった。
さすがにこの状態では私にも今の自分の置かれた状況が分かる。
篠崎海は私に対して、『生活に必要なもの』を買いに行くと言ったけど、ここは生活に必要なものを買うような場所ではない。
有名なジュエリーショップだった。
「いらっしゃいませ。篠崎様。お待ちしておりました。こちらにどうぞ」
私が『ここは必要ないと思います』と言う前に店から出てきたのは黒のワンピースを綺麗に着こなしていて、髪を綺麗に結い上げたその女性の胸元には店長という金のプレートが付けてある。目鼻立ちのハッキリとした誰もが憧れるような女性だった。
「急にすみません」
「いえ、当店をご利用いただき、誠にありがとうございます。ではこちらでお待ちください。係りの者に持って来させますので」
店長の案内してくれたのは重厚な木製のドアの向こうにある商談に使われる様な部屋だった。床には大理石が敷き詰められ、その真ん中には革張りのソファが置いてある。場違いだと思いながら立ち尽くす私を、篠崎海はクスッと笑ってから、私を促し、ソファに座らせ、そして、自分もゆっくりと私の横に座ったのだった。
さすがにこの状態では私にも今の自分の置かれた状況が分かる。