彼女のことは俺が守る【完全版】
「はい」
指輪を買わないという選択は出来ないし、かといって、自分でこの中から選ぶなんて値段札が付いてないから無理だった。値段札さえ付いていれば、一番安いのを選んだけど、ダイヤモンドの値段は分からないから、怖くて選べなかった。
「どれが一番里桜に似合うかな」
そんな言葉を零しながら篠崎海は嬉しそうに私の左手の薬指に指輪を嵌めていく。そして、その合間にカチャっと音がしたかと思うと車を停めてくると言っていた高取さんが部屋に入ってきたのだった。
「決まりましたか?」
「まだだよ。里桜が俺に選んで欲しいらしいから迷う」
「迷われるのは構いませんが時間もあるのでその辺も考慮してください」
「分かっている。でも、里桜に似合うのが一番だろ」
「それは勿論です。似合うと思った中で海が一番好きなのを選べばいいのではないですか?」
高取さんも篠崎海がエンゲージリングを買うのは反対するつもりはないようだった。それどころか促してさえくる。
「デザインはこれで、裸石はこれ」
結局、篠崎海が選んだのはピンクダイヤモンドの裸石で、デザインはシンプルなものだった。
ダイヤモンドの横に二つの小さなダイヤモンドが並んだデザインはシンプルだし、定番ともいえる。今は、ピンクダイヤではなく別の石が入っているけどここに篠崎海の選んだピンクダイヤモンドを入れたら、きっと可愛くなると思った。
指輪を買わないという選択は出来ないし、かといって、自分でこの中から選ぶなんて値段札が付いてないから無理だった。値段札さえ付いていれば、一番安いのを選んだけど、ダイヤモンドの値段は分からないから、怖くて選べなかった。
「どれが一番里桜に似合うかな」
そんな言葉を零しながら篠崎海は嬉しそうに私の左手の薬指に指輪を嵌めていく。そして、その合間にカチャっと音がしたかと思うと車を停めてくると言っていた高取さんが部屋に入ってきたのだった。
「決まりましたか?」
「まだだよ。里桜が俺に選んで欲しいらしいから迷う」
「迷われるのは構いませんが時間もあるのでその辺も考慮してください」
「分かっている。でも、里桜に似合うのが一番だろ」
「それは勿論です。似合うと思った中で海が一番好きなのを選べばいいのではないですか?」
高取さんも篠崎海がエンゲージリングを買うのは反対するつもりはないようだった。それどころか促してさえくる。
「デザインはこれで、裸石はこれ」
結局、篠崎海が選んだのはピンクダイヤモンドの裸石で、デザインはシンプルなものだった。
ダイヤモンドの横に二つの小さなダイヤモンドが並んだデザインはシンプルだし、定番ともいえる。今は、ピンクダイヤではなく別の石が入っているけどここに篠崎海の選んだピンクダイヤモンドを入れたら、きっと可愛くなると思った。