彼女のことは俺が守る【完全版】
「ありがとうございます」


「何か食べたいものあるか?アラカルトもいいけど、こういう時はやっぱりコースの方がいいかな」


 そんなことを言いながら篠崎海はメニューを持って色々とページを捲っていて、私も同じようにメニューを持ってページを捲る。でも、どれを見ても美味しそうだと思うけど、緊張しすぎて声が出ないから、どうしようかと思った。


「里桜は何がいい?」

「一緒のでいいです」


「ん。分かった。里桜はお酒飲める?」


「そんなにたくさんは飲めませんけど、少しなら飲めます」


 篠崎海はニッコリと微笑むと店員を呼んで、コース料理とシャンパンを頼んでから私の方を見つめ微笑んだのだった。綺麗すぎる微笑みにドキドキが止まらなくなって、緊張も全然解けない。


「さっきから黙っているけど、具合悪い?」


 そう言って私の顔を覗きこむ篠崎海はとっても心配そうな顔をしていた。こんな風に気を遣わせて申し訳ないと思う反面、プチパニックになっている私は上手に自分の気持ちを伝えれない。


「具合は悪くないです。ただ緊張しています」


「婚約記念にディナーに来ているんだから、もっと楽にしてよ。周りは気にしないで俺だけ見てればいいだろ。ここのレストランの料理は美味しいから里桜もきっと喜んでくれると思って連れて来たんだよ」
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