彼女のことは俺が守る【完全版】
「わかりました。空気の入れ替えはしておきます」


「助かる。それと、今日からの里桜はこっちの部屋を使って」


 篠崎海は自分の寝室の横のドアを開けた。昨日までは何もなくレースのカーテンが掛かっているだけのガランとした空間だったけど、私は開けられたドアの向こうを見て正直驚いた。そこにはさっき買ったばかりの家具やカーテンも置いてある。ベッドには綺麗にカバーを掛けられた布団も用意されてあり、今日からでも寝ることが出来ると思う。


 そして、クローゼットにも買ったばかりの服が綺麗に整理されていた。クローゼットの前には私の持ってきた小さなバッグも置いてある。


「なんで?今日買ったばかりなのに」


「高取と雅さんに頼んでおいたんだ。今日から里桜が困らないようにね。俺がロケに行っている間、ゲストルームじゃ落ち着かないだろうし、里桜が一人の時に家具の配送をされても困るだろ」


 篠崎海が今日に買い物を拘ったわけはこれだった。


 私が困らないように、少しでも楽に過ごせるようにとのこと。篠崎海が言うとおりに私が一人の時に家具の配送をされても配置は出来ないし、ゲストルームで過ごすことになったと思う。全てを見越しての行動に感謝の気持ちしかなかった。


「ありがとうございます」


「それはいいけど、お願いがあるけどいいかな?」


「なんですか?」
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