変わらぬ愛なんて、あり得ない!【甘い香りに誘われてⅡ】spin off
ピンポーーン
眠い。誰よ、こんな朝早く…
ピンポーーン、ピンポーーン、ピン…ッ!
のろのろと布団から這い出し、「はーい」とドアスコープをのぞくと、見知った顔のどアップだ……
向こう側の人も、同じ事をしてたらしい。
「何の用ですか?」
ドアの向こうに立っていたのは駿で、ニコニコ笑顔だ。
昨日、駿の前で大泣きしてしまって、少し気不味い。
当時の駿の気持ちが分かり、私は言いたい事をぶつけたおかげで、気分はスッキリしていた。
ありがとうと言いたいが、ついぶっきら棒な言い方になってしまった。
「おはよう。一緒に朝食をどうかと思って、誘いに来た」
「………結構です」
「えーー、せっかく来たのに、美咲は冷たいなあ……このチェーン外してよ。中に入れないじゃないか」
「入れないようにしてるの。お引き取りください」
パタン…とドアを閉める。