変わらぬ愛なんて、あり得ない!【甘い香りに誘われてⅡ】spin off
キュッ、キュッ、、

スリッパでは、歩きづらいので、スニーカーを履いている。

ヒールのパンプスよりも、断然楽チンで、足首が治ってからも、続けて履いていようかと本気で考える。

廊下を歩きながら、悠里に言われた事を反芻する。

駿が策士ねぇ。

駿は、嫌じゃないのかな。不倫だなんて…言い換えれば、駿が浮気男って言われてるも同然だ。

親切で、私を送り迎えしてくれてるのに、気の毒だ。
駿にとって、何もお得な事がないのに。


キュッ、キュッ、、



ドキッ…


角を曲がると、壁にもたれ、私を真っすぐに見つめる矢野さんがいた。


ドキドキドキ…


心臓の音が煩い。


「足の痛みはどう?」

「ふ、踏ん張ると痛い程度です」

「良かった」

「この前は、ありがとう。すごく美味しかった」

矢野さんが、返事の代わりに、ふわりと微笑んだ。


胸の奥が、キュンと音を立てた。






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