変わらぬ愛なんて、あり得ない!【甘い香りに誘われてⅡ】spin off
12月に入り、足の痛みもほとんどなくなって、靴は、スニーカーからパンプスになった。

それでも、駅からの帰り道は、痛めた足首に負担がかからないよう、ゆっくりと歩く。

今日は定時に仕事を終える事が出来た。ご飯をちゃんと作ろう。

駅近くのスーパーで、鍋の材料を買って、今日は冷えるし、一人鍋にしようと決めている。


不意に、エコバッグを持つ手が軽くなり、驚いて振り返ると、いたずらが成功したように満面の笑みの駿がだった。

「もう!驚かさないでよ。ひったくりかと思ったじゃない」

心臓に悪いよ!

「さっきから声かけてるのに、美咲が気付いてくれなかった」

少し不満顔の駿と、並んで歩く。

「電車を使ったの?珍しいね」

「車検に出してる。電車通勤で、美咲と出勤するのもいいなと思って、代車は断った」

ニカッと笑った。

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