変わらぬ愛なんて、あり得ない!【甘い香りに誘われてⅡ】spin off
「電車通勤は、もう堪能したんじゃなかったっけ?」

" 美咲と通勤 "というワードは無視して話を続ける。

「だーかーらー、俺は、美咲と通勤したいの」

「はいはい」

あーだ、こーだ話すうちに、マンションに到着。

共用玄関のキーを取り出したところで視線を感じ、見ると、矢野さんが立っていて、私たちを見ていた。

見たことない冷たい目で、私たちをというより、駿を睨んでいる。


えっ?


隣の駿を見ると、さっきまでの柔らかい表情は消え、矢野さんに負けないくらい冷たい目をしている。




ゆっくりと、矢野さんが私たちに近付いてきた。

「お疲れさまです。葉山常務」

沈黙を破ったのは矢野さんで、その目は、しっかりと駿を捕らえている。



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