変わらぬ愛なんて、あり得ない!【甘い香りに誘われてⅡ】spin off
近過ぎる距離に気付いた矢野さんが、パッと焦ったように離れる。

「ごめん…」と小さく呟き、私の腕を掴んでいた手を離す。

「就業時間中はもちろん、時間外も厭わず働いてる。俺は働き者だ」

「………」


コツ、コツ、コツ、、、


言うべき事は伝えたぞ…と、スタスタと歩いて行ってしまった。

びっくりした…

何なのよ。べつに貴方がサボっていようが、そうじゃなかろうが私は関係ないわよ…

『働き者だ』って……それ自分で言う?
一人称が "僕 " じゃなく" 俺 "になってたし!




……て、仕事。遅れちゃうよ!

あたふたと、法人営業部に戻った。

これからの目標は、まだ、はっきり定まってないけど、松田課長のように、仕事を頑張りたい。

私が席に着いてすぐ、松田課長が外出先から帰宅した。

「松田課長、お疲れさまです!」

「ただいま。綺麗にファイリング出来たね。ありがとう」

松田課長が、優しく微笑んだ。






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