変わらぬ愛なんて、あり得ない!【甘い香りに誘われてⅡ】spin off
げっ…男がこっちへ向かって歩いてくる。当たり前か。ここは出入り口なんだから。
咄嗟にスマホを取り出し、通話する振りをしながら、目の前を通り過ぎる男を観察する。
年は30歳くらいか。男の顔は、恐ろしく整っていて、脚が長いな。くそっ…
あれ?この男、いつか朝、瀬戸と並んで歩いてなかったか?
左手の薬指を見て固まる。
そこには、キラリと光る指輪がはまっていたから。
不倫か?
イライラする。
瀬戸は、まだ花壇の前に座っていた。
コツ、コツ、、、
ベンチに座る瀬戸に近付く。
俺の靴音に気付き、振り返った瀬戸は、パッと嬉しそうな表情をしかけ、すぐにいつもの冷めた顔に戻る。
「残念だったな。別の奴かと思ったか?」
意地悪な言葉が、口を突いた。
咄嗟にスマホを取り出し、通話する振りをしながら、目の前を通り過ぎる男を観察する。
年は30歳くらいか。男の顔は、恐ろしく整っていて、脚が長いな。くそっ…
あれ?この男、いつか朝、瀬戸と並んで歩いてなかったか?
左手の薬指を見て固まる。
そこには、キラリと光る指輪がはまっていたから。
不倫か?
イライラする。
瀬戸は、まだ花壇の前に座っていた。
コツ、コツ、、、
ベンチに座る瀬戸に近付く。
俺の靴音に気付き、振り返った瀬戸は、パッと嬉しそうな表情をしかけ、すぐにいつもの冷めた顔に戻る。
「残念だったな。別の奴かと思ったか?」
意地悪な言葉が、口を突いた。