変わらぬ愛なんて、あり得ない!【甘い香りに誘われてⅡ】spin off
布団の中へ逆戻りした私は、矢野さんに抗議する。

「あの…お姫様抱っこして欲しいとは言いません。でも、荷物みたいに、担がれるのは嫌です」

もうちょっと、労って欲しい。

「ああ?どんな抱え方でも、ベッドの上に戻れればいいだろう?」

しれっと答える。伝わらない…

「まあ、そうなんですけど……」

矢野さんは、水を汲んだコップを私に手渡し、ベッド脇にある椅子に腰掛けた。

「なあ、ちゃんと眠ってる?あと、食事も…」

「眠ってると思いますよ?食事は…適当?」

「あのなあ、しっかり食べて、ぐっすり眠る。人として当たり前の事だ。もう歩けるな?通用口を出た所で待ってるから、着替えて来い」

「はい?」

「疑問系は変だろ。一緒に帰るんだ。ゆっくりでいいから、帰り支度しろ」

送ってくれるの?

「…はい」

「よし!」

犬ですか?




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