変わらぬ愛なんて、あり得ない!【甘い香りに誘われてⅡ】spin off
「松田課長、お疲れさまでした」
「瀬戸さん、お疲れさま。また明日」
最寄りのO駅の前で松田課長と別れ、私は改札へは向かわず、一本の路地へ向かう。
Bar Cheri Cherie
フランス語で、" 愛しい人"
そう書かれた、チョコレート色の重厚な扉を開け、店内へ入る。
「いらっしゃいませ」
心地いいバリトンボイスが、私を出迎える。
「こんばんわ」
見慣れた背中を見つける。迷わず、その席へ行き、隣に座った。
「ウイスキーフロートお願いします」
カウンターの中で、機敏に動く木嶋さんにオーダーする。
「久しぶり。桜に間に合ったね」
「ああ。そうだな」
約一年ぶりに会ったのに、素っ気ない。
こういう人だ。いちいち気にしない。
また、ダイキリ飲んでるな…
「瀬戸さん、お疲れさま。また明日」
最寄りのO駅の前で松田課長と別れ、私は改札へは向かわず、一本の路地へ向かう。
Bar Cheri Cherie
フランス語で、" 愛しい人"
そう書かれた、チョコレート色の重厚な扉を開け、店内へ入る。
「いらっしゃいませ」
心地いいバリトンボイスが、私を出迎える。
「こんばんわ」
見慣れた背中を見つける。迷わず、その席へ行き、隣に座った。
「ウイスキーフロートお願いします」
カウンターの中で、機敏に動く木嶋さんにオーダーする。
「久しぶり。桜に間に合ったね」
「ああ。そうだな」
約一年ぶりに会ったのに、素っ気ない。
こういう人だ。いちいち気にしない。
また、ダイキリ飲んでるな…