百鬼夜行 〜王子と狸と狐とアイツ〜


言葉の意味に気付いた瞬間

私は全身の体温がぎゅーん!と、上がる。


ま………まままま待って?!


い…今のって……?!


すると、混乱する私の肩に

雅がすっ、と手を乗せた。





驚いて見ると、雅はクールな顔のまま…

でも瞳は色味を帯びて、私を見つめる。


雅が、ゆっくりと口を開いた。


「……詠。」


っ!


至近距離で名前を呼ばれた時の破壊力……!

想像してたより、ダメージ大きい!


その時、雅が、すっ、と顔を近づけた。


っ!


えっ?!


雅が、確実に距離を縮めながら、囁いた。


「ごめん、詠………。

……ちょっとだけ…抱きしめさせて……。」



っ?!!!!!


ま………まって?!

これ、本当に雅?!


あの、女嫌いの雅が……こんなことするわけない……けど……


雅が、ぎゅっ、と私を優しく抱きしめた。


っ!!!!!


こ………心の準備が………!


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