居場所をください。



「ついに余命宣告されました。」


「は?え、でもあと2年くらいはって話じゃなかったわけ?」


「そのはずだったんですけどね…。

進行速度が早いんだと思います。

それか最初のが間違ってたか…。」


「……………で、どのくらい?」


「半年です。」


「半年…はえーな…。」


「だから…」


「わかってるから。

無理すんな。

美鈴も大丈夫だよ。」


「…よろしくお願いします。」


「葬儀のこともなんでもそうだけど

わからないことあったら頼れよ。

俺も社長もいるの忘れんな。」


「ありがとうございます。」




「……………早く食えよ。

たぶんそろそろ美鈴帰ってくるし。

会いに来たんだろ?」


「……にやけて言わないでください。」


「はは、悪い悪い。

貴也のベタ惚れ具合が意外すぎて。」


「俺も思います。」


まさかこんな惚れるなんてな。



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