居場所をください。
「そんな美優ももうすぐ結婚するのよ。」
「結婚?美優ちゃんが?」
「会社の上司だって。
すごく優しそうな人だったよ。」
「そっかぁ…。
ところで美優ちゃんってなんの仕事してるの?」
「化粧品会社で宣伝部にいるって。」
「へぇ、すごいなぁ。
もう立派な社会人なんだね。」
「早く子供がほしいって。
絶対に幸せにするんだって意気込んでたよ。」
「はは、美優ちゃんなら絶対大丈夫だよ。
優しいし。」
「そうね。」
「美優ちゃんに、私が会いたがってたこと
伝えて。」
「うん、わかった。」
「あ、そうだ。
これ新曲。7月1日発売だよ。」
「ありがとう。
へー、今回は彼氏となのね。」
「え、うん…。まぁ。」
恥ずかしい。なんか…ママに言われると…。
「どう?彼氏とは。」
「うん…。なんとなくだけどね
隠し事してる。絶対。」
「隠し事?」
「長曽我部さんとか
貴也の周りの人は知ってるの。
私だけ知らない気がする。」
「そう…。
でもね、愛してるからこそ
言えないこともあるのよ。」
「え?」