居場所をください。



部屋につき、私に続いて貴也も部屋に入る。


「あ、鍵あったよ~。」


ソファのところに落ちていた

私のあげたキーケース。


「やっぱここだったか。

さんきゅ。」


「すぐ帰っちゃう?」


「え、いや…

じゃあ一時間くらいいるかな。」


というと、22時くらいまでか。


「うん!じゃあ飲み物出すし座って。」


貴也をソファに座らせ

麦茶を出す。


「写メ撮ろ。」


言ったのはまた貴也。

本当珍しい。


「うん。」


私は貴也にくっついて

写メをとった。


「今送るわ。」


おぉ、はやい。珍しい。

いつも遅くて催促しちゃうのにね。


「SNS載せていい?」


「いーよ。」


私は早速SNSに載せた。


"久しぶりに休みが重なったから

1日デートでした。

貴也が帰る前のひととき。"



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