居場所をください。
「ね、私のほっぺにキスしてくれない?」
「はぁ?なんで。」
「写メ撮りたいから。いいじゃん。」
「……………なら美鈴がしろよ。」
「えー…。」
「俺が撮るし。さっさとして。」
さっさとしてって。ひどいんだけど。
いやがってるみたいじゃん。
私は貴也の頬にキスをした。
カシャッ
シャッター音が聞こえて私は離れた。
その瞬間貴也は私にキスをした。
カシャッ
そしてまた聞こえるシャッター音。
「……………撮ったの!?」
「ばっちり。ブログに使えよ。」
「恥ずかしいじゃん。」
「決定事項。
俺にも送って。」
……………てことは貴也も使ってくれるのかな。
私は貴也に写メを送った。