居場所をください。
結局振り切ることができないまま
施設へついた。
「え、ここが美鈴の家?」
「そうです、さようなら。」
私はこの男を無視してさっさと中へ入った。
あー疲れた。
「美鈴~。」
「和也………また何か用?」
「俺の相手して。」
「藍子に頼んだら?」
「あー、俺のこと好きだから?」
へー、自覚あるんだ。
「でも俺、美鈴がいいな~。」
……………うざい。
「疲れてるから無理。」
そう言って横を通りすぎようとしたけど
結局腕を掴まれて和也の部屋に押し込まれた。
「あー、やっぱ美鈴が一番だな。」
「あっそ。」
行為が終わり、私はさっさと部屋に戻った。
高校を卒業すればこんな生活ともおさらばできる。
さっさと解放されたい。
こんなとこ……早く出ていきたい。