居場所をください。




「もー、勝手に引き受けないでよ。」


「あそこからCDを出させてもらってる立場なんだから

向こうの要望を聞くのも当然だ。

完全自由にやるためには自主制作になる。

そこまでいくまで耐えろ。」


「はーい…。」


ごもっともです。


「それよりハルと飯行くんだろ?

さっさと車に取りに行くぞ。」


「はーい。」



ウィッグね。

今日はスッピンだし、服も大人しいし

ダテメかければ全然わかんなそう。



「まーでも失恋の曲ならちょうどいいじゃん。」


「なんで?」


「少しはあるだろ?貴也への怒り。」


「あー、まぁそれはかなり。」


「だからちょうどいいじゃん。」


「あー、強めの曲って言ってたもんね。」


「書きやすいだろ。

それと、明後日夕方に仕事終わるけど

予定ある?」


「なしでーす。」


「ならピアス開けにいくから。

予約もとったし。」


「あぁ! やったね。

楽しみ~。」


痛そうだけどさ。

ずっと開けたかったし。



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