居場所をください。



「え、そうなの?誰?私知ってる?」


「……ハル。」


耳元で小さな小さな声で言うしおりん。


「えぇ!!うそ!」


「美鈴ちゃんどうしたの。急に。」


しおりんとは反対側の隣にいるハルが反応した。


「ううん、なんでもない。」


「クリスマスまであと2週間かぁ。」


ハルが言った。


「そうだね。正確にはそんなないけど。」


「じゃあ!美鈴ちゃん!

相手いない同士どっか行こうよー。

イルミネーションとか!」


「……………でも私何時に終わるかわかんないし

ハルとしおりん、二人でいってきたら?」


「汐里ちゃんと?」


「うん!ね?しおりん。」


「う、うん。

私はいいけど…。」


「と、いうわけでハルが行くとこ決めてね。」


「え!俺!?」


「そういうとは男が決めるもんでしょ。」


「仕方ないなぁ。

美鈴ちゃんも早く終わったら来てね!」


「はは。」


行かないよ。


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