居場所をください。
「いいよなー、亜樹は美鈴ちゃんといとこで。」
「どこが」
「なんかいいじゃん。
家に泊まりにもきたんだろ?
寝起きとか見れるし。」
「俺が起きたのは昼で、
そのときにはあいつはもう仕事いってたけどな。」
「普段みれない美鈴ちゃんが見れるじゃん。」
「別に颯太だって、他のファンからしたらいいんじゃねーの。
友達やってんだし、美鈴も素じゃん。」
「そうだけど
なんかもっと色々知りたくなるー。」
「お前は恋する乙女か。」
悠斗が突っ込んだ。
「恋じゃねーし!」
いや、そこかよ。乙女なのかよ。
気持ち悪いわ。
「ってか腹へったなー。」
「お前らなんにも食ってねーの?」
「俺は美鈴ちゃんのクッキー食ったけど
飯はまだ。」
「食いにいくかー。」
もうすぐ22時だけど。
「じゃあ俺は帰るわ。
飯食ったし。」
「付き合い悪いぞー。」
「なんだそれ。
酔っぱらいかよ。」
結局俺も颯太に無理矢理連れていかれた。