居場所をください。
「で、亜樹はなんか頼むー?」
「いらねーっつーの。
なんで俺まで連れてくるんだよ。」
「いいじゃん。」
颯太は俺を無理矢理つれてきたけど
俺はなんのために来たんだか。
ケーキまで食った俺は腹一杯だし。
「俺ずっと亜樹に聞きたいことあったんだよね。」
「聞きたいこと?」
颯太はそういい、俺を見た。
「亜樹ってさ、美鈴ちゃんのこと好きなの?」
「……………は?」
「は!?」
俺よりでかい声で反応したのは朔也。
「俺も実は気になってたんだよね~。」
悠斗まで言い出した。
「やけに美鈴のこととなると世話やくし?
美鈴には特別って感じあるよな。
今日だって庇っちゃって。
亜樹にしては珍しいと思ったんだよ。」
「別にいとこだからだろ。」
「本当にそれだけ?」
「タイプじゃねぇ。」
「タイプなんて関係ないだろ。」