居場所をください。



「はぁ、めっちゃ買ったー。」


とりあえず、10着は買った。

3つのアイテムを5パターンだもんね。


「もういいわけ?」


「あとは自前ので何とかするよ。」


ピンと来るものがなかなかなかったのだ。


「次は長曽我部さんね!」


「先に飯にしよう。」


私があーだこーだいってるから

時間はあっという間に過ぎてもうお昼なのだ。


「でも混んでそうだね?」


「高い店なら空いてるだろ。」


あれ、どっかで聞いたセリフだな。

たしかどっかの人気俳優さんが言ってたね。


長曽我部さんが選んだお店は

あの人気俳優さんの時と同じしゃぶしゃぶ。


でも本当にすぐに案内されて

長曽我部さんがすぐに注文した。


休みの日くらい、ゆっくり決めればいいのに。


「美鈴はヒールでたくさん歩いても

疲れたりしねーの?」


「もう全然。

それに今は靴は高くても買っちゃうから

フィット感大事にしてるし。

今日はブーツだから余計に楽だよ。


パンプスで踊れって方が辛い。」


「それもそうか。

まぁならよかったわ。」


痛くなるのは嫌だもんね。



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