居場所をください。
「あ、この衣装……」
「美鈴ちゃんにはまた
宝箱の中の宝物になってもらうんだって。」
「……そっかぁ。」
「ほら、着替えて?」
「その前に化粧落とす。」
せっかく佐々木さんにやってもらうんだもん。
私がした化粧は邪魔だよ。
よし。
化粧を落とした私は着替えをし、
佐々木さんに顔と髪の毛を綺麗にしてもらった。
「はい、これ。
長曽我部さんが渡してって。」
そういう佐々木さんの手には
お母さんのネックレス。
「……本物の宝物じゃん。」
私はネックレスを受け取り、
貴也からもらったネックレスと重ねてつけた。
「よしっ。」
「長曽我部さん呼んでくるね。」
「うん!」
……………そういえば今日佐藤さんいないのかな?
まぁいいけどさ。全部長曽我部さんがやるのかな。