居場所をください。



「でも法律的にいいの?」


「よくねーよ。

未成年だしな。」


「じゃあ誰かが密告すれば…」


「証拠がない。

しかもバレたらどうする?

めんどくさいのがバックにいたらどうする?

だからああいうとことは関わらないのが一番なんだ。

貴也もさっさとどうにかしたいけど

活動休止してるやつにそこまでできるほど

暇な事務所でもないしな。


だから、美鈴も貴也が帰ってくるまでは

余計なことを言ったり、したりすんなよ?」


「わかった。」


なんか……やっぱり私は

長曽我部さんに拾われてよかった。


あんなところに出会わなくてよかった。


心からそう思うよ。



< 1,767 / 4,523 >

この作品をシェア

pagetop