居場所をください。



私が用を足し、外に出ると

そこには長曽我部さんが待っていた。


「長曽我部さんも行った?トイレ。」


「行った。」


「早いね。」


「男だからな。

お茶でも買ってくか。」


もはや飲み物の選択は私にはできない。

ノーカロリー限定ですか。


「お菓子食べたい。」


「却下。」


ですよねー…。


「菓子は太るだけじゃなくて

肌にも体にもよくねーから。

まだおにぎりの方がまし。

まぁ今はダメだけど。

口が寂しいならガムとかにしろ。」


「……お茶でいいです。」


お菓子かぁ、もうずっと食べてないや。

文化祭のらくがきせんべいくらい。


これじゃ食べ歩きなんて絶対無理だ。


「戻るぞ?」


「うん。」


ま、いいけどさ。



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