居場所をください。
楽屋ではなぜか隼也がくつろいでいた。
「べつにいいけどさ。
ってかもう帰るけど。」
「なんだよ、冷たいなー。
飯とかないのかよ。」
「私が誘っても全然来てくれなかったのに。」
「忙しかったんだから仕方ないだろ。」
「でももう9時過ぎだし
私たちは入れるとこないよ。」
「マスターの喫茶店でいいじゃん。」
「……………あそこはもう行かないから。」
「なんで?」
「なんでも。
ここのケータリング食べてけば?」
「ケータリングかよ。」
「控え室にあるし、行こうよ。
飲み物のみたいし。」
「しかたねーな。」
私は隼也を引っ張って
控え室に向かった。
「あれー?まだみんないたんだ?」
そこにはダンサーズ勢揃い。
「えぇぇぇ!!
隼也くん!」
莉子ちゃんは軽くパニックだ。
「そっか、莉子ちゃんは隼也のファンなんだ。
なにか話しなよー。」
「いやいやいやいや!!」
軽くパニックの莉子ちゃんに
亜美ちゃんとしおりんは爆笑してるし
たっつんはお腹抱えてるし
平和だなぁ…。