居場所をください。
結局私は長曽我部さんと半分こして
残すことなく普通に食べきれた。
「あー、これなら毎日でも食べたい。
美味しすぎたー。
いいな、北海道。
私、魚が好きだから北海道は最高だね。」
太りそう。
今は痩せすぎてなかなか増えないから
長曽我部さんもなにも言わないけど
北海道にいたら普通に太りそう。
「でも美鈴は寒いの嫌いだから
北海道がいいのは今だけだろ。」
「……………確かに。」
でも夏の方がもっと嫌い。
季節で言えば冬がダントツで好きだ。
だけど北海道の寒さは
さすがに嫌になると思う。
「さてと、そろそろ行くか。」
「うん。
みんなはバス戻っててね~。」
「あれ、まじで払う?」
「まぁこのくらいならね。
思ったより安かったし。
みんなにはお世話になってますからね。」
たまには私も大人になるよ。
一番年下だけどね。
「でもカードって使えるのかな。」