居場所をください。



私の名を呼ぶ声がする。

そんな声が聞こえる中、

私だけに当たるスポットライト。


「"僕は今強く思うよ

会うことも話すこともできない僕でも

歌で伝えられることが出来るから

だから僕は歌を選んでよかったと"」


静かに静かに、私のアカペラの

ピアノだけで始まる"手紙"。


いつもと違う転回に

静まり返る会場。

今日だけだもんね、これ。




…本当に伝わってるかはわからないけど

信じるのは自由だよね。

ちゃんと伝わってると、私は信じてるよ。



「"僕はずっと君のことを想うよ

君がくれた居場所で変わらず

僕はずっと君のことを想うよ"」


ほんとは何度も何度も忘れようとしたのにね。

忘れたくないから、私はいつまでも

ずっとずっと想い続けるよ。


だから、どうか伝わりますように

そう願いながら歌うよ。


「"伝えたいことはただひとつ

必ず帰ってくると言った君の言葉を

僕は今でも信じています"」


1年待てたんだもん。

もう少し、待っててもいいよね?



「どうもありがとー!!」


そうしてこのステージは幕を下ろした。




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