居場所をください。



そしてしばらくしてついた1つのビル。

映画制作会社なのかな?


「………よし、頑張ろー。」


「仕事モードでな。」


「もう無意識に顔が作られるようになったよ。」


「隼也みたいだな。」


確かに。

隼也の切り替えもすごいし

常に演じてるしね。


「ほらよ、入館証。」


「はいはい。」


顔合わせか。

矢島将太君しか知らないけど

どうか変な人はいませんように。


「ここな。

俺は入れねーから。」


「え、そうなの?

私一人なの?」


「逆に俺がいたら変だろ。」


「待っててくれるの?」


「待ってるよ。

ビビってねーで早くいってこい。」


「だって私役者じゃないもん。

アウェイだよ!」


「歌手が演技するなんて普通だろ。

ぐだぐだ言ってねーでさっさと行け。

俺はもう行くからな。」


「えぇ!ちょ…」


なんて止めるも長曽我部さんには通用せず

私はドアの前に取り残されたから

仕方なく私は中へ入ることにした。



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