居場所をください。



なんかお疲れの隼也のお昼寝を

邪魔するわけにもいかず

私たちは映画の台本を読んでいた。


「そういえば、私の曲……

映画のなかで誰が歌うの?」


「さぁ?

そういうのは長曽我部さんに聞けよ。」


「長曽我部さんさ、最近

そういうのは当日の楽しみ!

みたいな感じなんだもん。」


「それならロードショーまで

きっと他言しないだろ。」


「だよねぇ…」


ほんと、誰が歌うんだろ。

ついでにジャケ写もどんなんなんだろ。


今日公開ってことはもうできてるんだよね?

レコーディングはいつなんだろ。

その前にレッスンもありそうだし、

わかんないことばっかりだなー、今回。



コンコン……


「はい。」


私がドアを開けると


「やっほー、お待たせ。」


もう佐々木さんが来た。


「あ、もう15時半過ぎてる。

なんかあっという間。」


「衣装も持ってきたよ。

ステージ前にみんなでインタビュー

あるみたいだから早いけど支度するよー。

……って、大谷くんは?起こさなくていいの?」


「あー、そうだね。

でも私が着替えてから。」


寝ててくれたほうがいいし。


「じゃあ美鈴ちゃんの衣装はこれね。」


「あれ、スカート?」


「スカートに見えるパンツみたいな。

タイトだしミニだけど、実はパンツだから

いろいろ気にしなくていいよね。」


「へー。

デニムだしインディゴ具合がかわいー。

秋っぽい。」


「はい、着替えて着替えて。」



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