居場所をください。
「ま、リハでも言われたと思うけど
すたすた歩けよ。
まぁ二人とも普段から歩くの早いから
そこまで問題はないけど
とにかく早歩きでな。
で、笑顔で手を振れよ。
二人とも女のファンが多いから
たぶんたくさん来てるし。
……ってことで、隼也は向こうからな。
俺は美鈴の方に着くから。」
「はい。
じゃ、またあとでな、美鈴。」
「うん!」
あー、なんか緊張してきたよ。
初めてだしね…
「よし、美鈴はここな。」
「ふぅー。」
と、とりあえず抱きついとく。
ライブほどは緊張しない。
でもこれでエネルギー充電。
「音楽が止まった。
もう行け。」
「はい。」
音楽が変わるなり、
待ったなしに私はステージに歩き出す。
向こう側からは隼也が笑顔で歩いているから
なんとなく、リラックスできる。