居場所をください。
「でも変なの。風神も雷神も、
1度社長といるところを見た人を
襲うことなんてないのに。
貴也だって私だって襲われないしさ。」
「社長と将太はそこまで近くにいなかったし
勘違いしたんじゃね?」
………そんなバカじゃないけどなぁ…。
「二人ともご苦労様。」
私がそういって2匹の頭を撫でると
また2匹は別々に敷地内を歩き出した。
「ああやってずっとパトロールしてんの?」
「うん。
基本的には柵の周りをね。
頼りになるでしょ。」
「そうだな。」
「私たちも明日早いし
そろそろ寝よっか。」
「そうだな。」
「あ、その前に」
今度は私からキスをして
仲良く手を繋いで離れへと戻った。
「虎太朗~!」
私はすぐ虎太朗に抱きつくんだけどね。