居場所をください。



そしてその翌々日

まさかの私服撮影。

いくらなんでも早すぎというか

長曽我部さん言うの遅すぎというか

あのとき服を買いにいってなかったら

撮影できなかったよ、という感じで………


まぁいいんだけどさ、買ってあったから。


「ところでさ、美鈴。」


「ん?」


「今のペースじゃ歌詞、間に合わねーけど。」


………だってねぇ……

昨日も朝から遅くまで仕事だったし

その前は貴也にイライラして

それどころじゃなかったし

来週の分の台本を昨日もらって

覚えるの必死だし。

私の最後の場面なのにやけにセリフ多いし

っていうか長いし。

ライブのことも考えないといけないし

なんかやること多いんだもん!!


「なにか言いたそうだな?」


「………頑張ります。」


なんだよー、秋って暇かと思ったのに

けっこう忙しいじゃん。

教習所通えないじゃん。

免許とりたいのに。


「それより、今日は家帰れよ?」


「えー。」


「いつまでもこのままってわけにはいかないだろ。

さっさと仲直りしろ。アホか。ガキか。」


「ひどい。」



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