居場所をください。
私は昨日家には帰らず
長曽我部さんちに押し掛けた。
というか長曽我部さんはまだだったけど
勝手に入って、勝手にご飯も食べて
勝手にお風呂にも入って、
勝手にテレビを見ていたところに
長曽我部さんが帰ってきたんだけど。
ケンカしてたことは
佐藤さんから聞いてたみたいだし
勝手に理解してくれて助かったし。
でも冷静になると
なんか私が怒ってたことが馬鹿馬鹿しくて
長曽我部さんには理由を話せずにいる。
そんなことで怒ったことも恥ずかしいし
貴也に可愛く見せようとした私と
貴也との温度差も虚しくて
なんにも話せない。
情けなさすぎて。
「はい、美鈴ちゃんできたよー。」
「ありがと!」
顔と髪の毛を佐々木さんにやってもらって
私はこれから撮影。
モデルさんたちは自分でやるみたいだけど。
「………佐々木さんはこの服どう思う?」
「え?可愛いと思うよ?
美鈴ちゃんは脚も細長いし
肌も綺麗だから出してた方がいいしね!」
「………ありがと。」
でも脚の長さはヒールのお陰だよ。
座高が高くて嫌になる。