居場所をください。
「美鈴もすっかり芸能人だな。」
控え室にはいるなり、長曽我部さんが
私にそんなことをいった。
「ファッション雑誌なんて読んでないくせにな。」
「仕事を気持ちよくやるためには必要でしょ?」
「貴也みたいなやつだな。」
「一緒にいると似てくるのかな。」
そんな会話をしながら着替えをして、
佐々木さんにメイクと髪型も変えてもらい、
私はまたスタジオへと戻る。
もう睨まれることもない。
きっと、意外といい子だねー
なんて会話のあとだろう。
私をにこやかな表情で見てくるから
私も笑顔で皆さんの横を通る。
性格が悪いのかはわからないけど
でも私はにらみ合いながら仕事したくない。
やるなら楽しく仲良くやりたいだけなんだ。
「よろしくお願いしまーす!」