居場所をください。
藍子は制服姿のまま、私と一緒に外へ出た。
「はい。」
「え、え?
なんで?さっき1,000円しかないって」
「そんなの嘘に決まってるでしょ。
和也の前で出したくなかっただけ。」
私のお財布から毎日のように金を奪ってった
あいつの前でお財布の中から
お金を出したくなかった。
昔を思い出される。どうしても。
「あぁ、なるほど。
でもまじ感謝!絶対返すから!!」
「はいはい、わかったから。」
「ちなみに和也だけど
彼女はいないけど特定の女とは会ってて
そのくせ、別の女も抱いてるって噂~。」
「………成長しないやつ。」
「ま、あいつは私には手出さないし
私にとってもどうでもいいんだけどね。」
「あんたはあいつと仲良いもんね。
よく仲良くできるね。」
「あいつはさー、不器用なだけなんじゃない?
素直じゃないからこっちがわかってあげないと
あいつの気持ちなんてなかなかわからないし
ちゃんとわかってあげればあいつも
こっちに心開いてくれるから。」
「ふーん。」
「ま、美鈴は完全に心閉ざしてるから
和也も開かなくて当然だけど。」
「こっちも別に仲良くする気はないからね。
じゃ、私行くわ。」
「うん。
ほんとありがと!恩に着る!」
「はいはい。」