居場所をください。



「あのな、彼氏だって

別に変とか似合ってないとか

言ったわけじゃないんだろ?

ってことは、その服を着て、

外を歩いてほしくねーんだよ。」


「なんで?」


「どこまで理解できねーんだよ…

つまり、お前がその服を着こなして

いい女になっちゃってるから

彼氏は他の男に見せたくないから

仕事以外で外で着るなって言うんだろ。

男はな、胸とかあからさまに出されるより

背中とかミニスカートとかお腹とか

そういうとこ出される方がそそられるんだよ。

おまけに美鈴は肌もきれいだし

細いし引き締まってて

見ててだらしなくないんだよ。

だから男の目にとまりやすい。

ここまで言えばわかるだろ?

お前の彼氏が言いたかったのは

俺がいないときにその服着て外出るなよって

言いたかったんだよ。

だけどお前の彼氏素直じゃねーし

しかもそんな束縛言って引かれーか

少し心配もして、そんな言い方になっただけだろ。」


………なんだそれ。

激しく男心がめんどくさく思えたよ?

どんだけ遠回しな言い方なの…


「………ってことはそれにむかついて家出して

この服を着て今他の男とご飯食べようとしてる私は」


「彼氏を嫉妬させる天才な女だな。

飯食ったらさっさと帰ってさっさと謝れよ。」


「………うん。でも、やっぱりそれなら

今日高橋に会いに来てよかったよ。

高橋に聞かなきゃわからなかったもん。」


似合ってないわけじゃなかったんだ。

ほんと、素直じゃないなぁ。



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