居場所をください。



「悪い、待たせた。

……なに、二人して俺のこと見てんの?」


佐々木さんも佐藤さんも、

貴也の顔を見て固まっていた。


「なんでもないよ。」


私はそんな二人を置いて貴也と中へ入った。


「えっ、てかなんで貴也だけ制服なの!?」


貴也だけ、制服のズボンに黄色のパーカー

そしてブレザーが壁にまだかかっていた。


「そりゃ映画の宣伝だからじゃね?

美鈴はすぐ死んだから、いつも通りの私服。」


「えー、私もセーラー服着たかったー。」


「え、そう?そうなの?

セーラー服もあるよ?」


「うっそ!ほんと!?」


「やめとけよ。

今日黒髪じゃないんだから。」


「うー…佐々木さん、ウィッグないの?」


「あるよ。

私はいつもなんでも持ってるから。」


「ほんと!?

なら着たいよ!私も!

ね、佐藤さんいいよね?」


「俺はどっちでもいいけど

長曽我部さんに聞いてみるよ。」


「いいよ、聞かなくて。

最近長曽我部さん、私に口出ししないもん。

大丈夫大丈夫。」


「じゃあ衣装持ってくるね!

待ってて!」


やったねー。

あのセーラー服可愛いからまた着たかったんだよね。



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