居場所をください。



それから私はネットで髪をまとめられ、

映画用のナチュラルメイクをされた。


「で、このウィッグをかぶって…

はい、完成!」


「ありがと!

……なんかやっぱギャルさは残るよね。」


「美鈴ちゃん、まつエク本数増やしたでしょ。

長さは短くしたみたいだけど?」


「う、バレた?」


「下もつけたでしょ。

目がふさふさ。」


「ま、これはどうにもならないか。」


「そうそう。

こういう高校生いるもん。」


「私は中学生設定だけどね。」


「それは無理ある気がするけどね。

で、松野くんは髪の毛どうするの?

今なら私がやってあげるけど。」


「俺は別に。」


「やってもらいなよー。

佐々木さんがやるとね、一日キープできるし!

それに楽だよ。寝てれば終わるもん。」


「……それもそうだな。」


で、結局貴也もメイク台に座り、

おさえで粉を叩かれ、眉毛を整えてから

髪の毛をいじられた。


「うわー、すごい。

映画の時の貴也と全く一緒。」


前髪のわけ方とか、盛り方とか。

襟足のくるん具合が。


「よし、いいかな。」


「ね、佐々木さん。

収録のあともヘアメイクしてくれる?」


「うん、いいよ。

時間もあるしね。」


「よかった!

今日ぼさぼさのままきちゃったからさー」


佐々木さんにやってもらえば

綺麗に長持ちするし楽だし、ラッキー。


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