居場所をください。



今日の衣装は

赤のチェックシャツに、黒のスキニー。


………バランス悪。

なにこれ、誰が用意したの?


「………美鈴ちゃんがまさか

それで出てくるとは思わなかった。」


着替えスペースから出ると

佐々木さんは私の服を見て失笑した。


「これ、佐々木さんが決めたの?」


「当たり前。

はい、直すからこっち来る!」


私は佐々木さんに言われた通り、

おとなしく佐々木さんのところへ立つと

佐々木さんは私のシャツを

下からボタンを外し始めた。


「え、ちょ!」


だけど、その手は

割りと早く止まった。


「で、ここで結んで…

うん、良し。これでバランスいいね。」


と、裾を結ばれ、お腹を出された。


「………これは冬も続くの?」


「へそ出しは長曽我部さんも

なかなかのお気に入り具合だからね。

綺麗にくびれてるからよけい細く見えるしね。

寸胴に見えないのがさすがだよね。」


………まぁ確かにシャツが少しボリュームでて

お腹のくびれ具合が目立つけど…

これで胸があったらいいのに。

本当これ、どうにかならないかなぁ…


「はい、メイクするから座って。」


「はーい。」



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