居場所をください。
それから私の髪の毛はゆるーく巻き
ラフにまとめられた。
「めっちゃカジュアルだね。」
だけど足元は黒のパンプス。
「美鈴ちゃん好きかと思って。」
「赤と黒の組み合わせ大好き。」
用意された大きめのピアスも
フェザーで秋っぽくって可愛い。
「はい、最後にリップね~」
口紅は最後に自分で塗る。
これが私の定番の仕上げだ。
「うん、いい感じ。
赤の口紅で一気に大人感と
秋感が出たね。」
「完全秋意識だもんね。」
それなら髪の毛も赤茶っぽい方が
似合ってたかもな~。
ま、でも金髪でも悪くはないか。
━━コンコン
ん?
「どうぞー」
楽屋のドアが叩かれ、
すぐにドアが開いた。
「お、完成したか。」
「長曽我部さん遅かったねー?」
「あぁ、美鈴これ欲しかったんだろ?」
と長曽我部さんの手には私のCD。
「あ、うん!ありがと。
でもこれどうしたの?」
会社に戻ったにしては早かったし……
「買ってきたんだよ。
すぐそこで。
美鈴のCDなんてはじめて買ったわ。」
………そっか、わざわざ…
「ありがと!」
忙しいのに、わざわざね。
CD一枚のために………