居場所をください。



そのあと車でマンションまで送られた。


「んじゃ明日は16時に俺んちな。

貴也に渡してあるビデオをついでに持ってきて。」


「密着のやつ?」


「そ。

今日佐藤が撮ったと思うから、

あとは美鈴が撮って、明日持ってきて。」


「でも長曽我部さんも明日から休みでしょ?

今日持ってかなくていいの?」


「いいよ。

どうせもう俺もこのまま帰るし、

今日だろうと明日だろうと

休みの間に確認するから。」


「ふーん、そっか。

わかったよ。

じゃあまた明日。」


「お疲れ。」


「お疲れさまでーす」


そういって私は車を降りてマンションへ入った。

撮影は押してもう今日が終わりそう。

こんな時間なのに


「おかえりなさい。」


コンシェルジュさんはまだ立っている。


「遅くまでご苦労さまです。」


いったい何時まであそこにいるんだろう。

まさか常に誰かがいるわけ…じゃないよね?

トイレとかどうするの?

休憩とかないの?

うーん…

昼間は常時二人いるけど夜は一人だし

困るよね………


なんて考えつつ

私はエレベーターへ乗り込んだ。



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