居場所をください。



「あ、

うわー、ここかぁ。

思ったよりかなり広い。」


「な。さすが私立。

これ自分で注文しにいくわけ?」


「少なくとも一高の食堂はそうだよ。

ほら、あそこに券売機あるし。」


「へー、券売機か。

初めて使うわ。」


「………どこぞの坊っちゃんですか。

並びに行こ。」


ということで、私は貴也と

仲良く券売機へと向かった。


「美鈴何すんの?」


「………すっご。さすが私立。

メニューの量がすごい。

私はー…うどんかな。」


大きな日替わりメニューの看板が

私の目に入ったから

大好きなうどんに即決。


「美鈴って本当にうどんすきだよな。」


「貴也は?」


「もっと近くにいって

メニュー見てから決める。」


「そっか。」


そんな会話を歩きながらして、

券売機の前へとついた。

その瞬間………


「へ?」


列が開いた。

みんなが避けた。


「なに?」


「さぁ?

俺らが使っていいんじゃね?」


………なんなんだ…?

よくわかんないなぁ…



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