居場所をください。
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「あー、終わったぁ。お腹すいた。」
今日は珍しく貴也がやる気モードだったから
なんだか教え疲れた。
勉強で疲れるなんて何年ぶりだろ。
「食堂いくんだろ?」
「うん!でもどこにあるかわかるー?」
「さぁ?
誰かに聞けばわかんじゃね?」
というと、貴也はクラスメイトに近づいた。
こんな光景始めてみたかも。
「美鈴、二階だってさ。」
「へぇ、そうなんだ。
じゃあ行こ。」
私たちは荷物を持ち、
食堂へ向かった。
今日はご飯を食べて帰るしね。
「貴也はこのあとどうするの?」
「誠たちと約束があるんだよ。
だから誠んちに行く。」
「へぇ、そうなんだ。
帰りは?遅くなる?」
「さぁ?わかんねーけど
でも美鈴は長曽我部さんと会うんだろ?
なら飯も食ってくるんだろ?
だから飯は食ってくるよ。」
「ん、わかった。」
長曽我部さんの話、なんなんだろ。
まぁなんでもいいけど。