居場所をください。
だけど、甘えるときは甘えとこう
と決めて、洗濯と朝の掃除は貴也に任せ
私はコーヒーと朝ごはんに集中した。
「ごめんね、もう少しでできるから。」
「いいよ、ゆっくりで。
まだ7時前だしな。」
少ない洗濯物も干し終えた貴也は
コーヒーを飲みながらネットニュースを
スマホでチェックしていた。
その姿がまたひとつ大人になったように見えて
窓の外から入ってくる光に照らされ
いつもより、かっこよく見えた。
「………なんか、貴也変わったね?」
「え?そうか?」
「昨日からなんか優しくなった。」
「まぁまた出ていかれたら困るしな。」
なんて優しく笑うところまで
本当に変わった。
出会った頃なら間違いなく
「うるせーよ」
と帰ってくるところなのに。
生意気な貴也はもういなくなっていた。