居場所をください。
━━━翌日
私はいつもより早く起きて、
久しぶりにキッチンへたった。
貴也に美味しいご飯を食べさせたい。
貴也に美味しいご飯を作りたい。
たったそれだけの気持ちだけで
料理が嫌いだった…めんどうなことが
大嫌いだった私は喜んで料理をする。
「おはよ。」
「あれ、おはよ。
貴也早いね?」
いつもより早く起きた。
………つもりだったのに、
貴也もいつもより早く起きてきたから
結局いつもの朝とあまり変わりがない。
それが嫌なわけではないんだけどね。
「洗濯、するだろ?」
「え?うん。」
「俺も手伝うわ。」
「どうしたの?急に。
ゆっくりしてていいよ?」
「いいから。」
貴也はそういって、
リビングから出ていった。
どういう心境の変化なのかはわからないけど
優しくなったというか大人になった貴也が
なんか慣れなくて、むずむずする。