居場所をください。



私の左手薬指にはめられた指輪。

そして私の左側に立つ

貴也の左手薬指にはめられた指輪。


この指輪がいつか

"最高級の幸せの証"へと

進化する日を心待ちにしていたことに

私はこのときようやく気がついた。


"絶対的な安心感"

"私をおいていかない安心感"


その意味は

私が貴也に求めているものは

"結婚"という、大きな選択だったってことを。


貴也が私との未来を考えてくれてるか

私にはわからないけど

私はやっぱり永遠の眠りにつくその日を

この人と一緒に迎えたい。


最高級の幸せは

この人と一緒に掴みたい。


だから私はその日が来るまでに

この人を世界で一番愛するようになりたい。


自分の気持ちを素直に伝えて

前に進まないといけないんだ。


「………ん?どうした?」


私が貴也の手を握れば

可愛くて、優しい顔をして

私の顔を見る。


「…だいすき。」


「はは、美鈴も本当変わったよな。」


「貴也もね。」


私に笑いかける特別な顔だけは

ずっと変わらずにいる。

そんな"当たり前"が

ずっと、続けばいいのに。



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