居場所をください。
「で、高橋はなんでここにいるわけ?」
「だって俺、二人の友達じゃん?」
「友達になった覚えねーけど。」
「私も。」
「おーーい!!」
でも、貴也がここに連れてきたんだから
きっと貴也も高橋のこと、
受け入れてきてるんだろうな。
……こんな見た目のやつだけど
本当に、まっすぐなやつだから。
「そういや高橋、彼女とどう?」
「はー?別に普通。
順調っていうやつ?」
「うわー、リア充うざ。」
高橋の顔がドヤってて。
「お前が聞いてきたんだろが!
しかも彼氏と同棲してるやつが
俺に言えたことか!」
「うるせーな。」
「彼氏も俺に対してひでーぞ!」
でもこの二人、何気にお似合いなんだよね。
見た目は全然だけど
この二人が一緒にいることが
私的にはすごく嬉しい。
「ってかさ、二人とも
俺のインスタフォローしてんじゃん?
だから俺のフォロワー数やばいんだけど!」
「そりゃそうでしょ。
だいたい、今日の写真だって
佐藤さんと私と貴也と隼也と咲さん以外
載せてんの高橋だけだからね。
しかも高橋は自分のスマホで撮ったやつだし。
これでも人気ありますからね、私たち。
あ、高橋私のベスト買った?」
「買ってない。どうせシングルあるし?」
「あ、そ。まぁいいけどさ。
貴也は?買った?」
「あぁ、買った。
もう全部聴いたよ、最後まで。
なんつーか、タイトル合ってるよな。
美鈴の最初から今までだもんな。」
「……聴いた?最後まで。」
「聴いた。
さすが、304万枚いくだけあるわな。」
「は!?え、発売日この前なのに
もうそんな売れてんの!?」
「まーね。
だからあんたも買いなさいよ。」
「いいよ、借りるし。
今金ないんだよねー。」
「レンタルじゃ意味ないけど。」
ま、別にいいけどさ
高橋は聴かなくても。